レビュー:お金は歴史で儲けなさい: 加谷珪一

タイトルと帯に惹かれて購入した、加谷珪一著「お金は「歴史」で儲けなさい」を読みました。

ケチケチ主婦が思わずポチってしまった本『お金は「歴史」で儲けなさい』
Amazonを見ていてたまたま目に入ってしまった本『お金は「歴史」で儲けなさい 』。
スポンサーリンク

はじめに

お金は歴史で儲けなさい

お金は歴史で儲けなさい

この書籍を手に取ったきっかけは、タイトルと帯に惹かれたからです。タイトルを見てすぐに思い出したのが、ビスマルクのこの言葉。

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。 -オットー・フォン・ビスマルク-

やはり、経済の歴史も知っておきたいとこの書籍を手にしました。

消費税増税や円安の影響で、家計簿の食費や光熱費が増大して、最近インフレを肌で実感しています。わたしが小さい頃は、バブルがはじける前で、モノの値段がどんどん上がっていました。インフレというのは景気がよければいいですが、景気が悪く物価だけが上昇するスタグフレーションを起こした場合、生活はますます苦しくなりそうです。

個人的には「儲ける」というよりも「損をしない」ための知識を入れる目的でこの書籍を読みました。

お金は「歴史」で儲けなさい 目次

第1章 100年単位で株価はこう動く
第2章 インフレ時代を前に知っておくべきこと
第3章 戦争と株価の不都合な真実
第4章 バブルは利用するもの
第5章 イノベーションで儲ける鉄則
第6章 金と石油、そして通貨をめぐる攻防
第7章 長期投資は安全に儲かるのか
第8章 未来を見据えた投資戦略
著者について
●著者略歴
評論家。東北大学卒業後、日経BP社に記者として入社。野村證券グループの投資ファンド運用会社に転じ、企業評価や投資業務を担当。独立後は、中央省庁や政府系金融機関など対するコンサルティング業務に従事。現在は、金融、経済、ビジネス、ITなど多方面の分野で執筆活動を行っている。億単位の資産を運用する個人投資家でもある。著書に『お金持ちの教科書』『大金持ちの教科書』(ともにCCCメディアハウス)などがある。

加谷珪一オフィシャルサイト

http://k-kaya.com/

帯より

Q.バブルの規模と破裂時期は予測できるのか?
Q.ハイパーインフレ時にはどう資産を運用すればいいか?
Q.イノベーションへの最も儲かる投資タイミングは?
Q.もし戦争が起きたら市場や経済はどうなるのか?

感想

Q.バブルの規模と破裂時期は予測できるのか?

現在、アベノミクスで日本の円安・株高が進みました。本書では、日本株の130年の歴史を振り返り、100年単位で株価がどのように動くのか、20年単位の長期トレンドの動向、世界恐慌時に日銀がどのような決定をしその結果マネーはどうなったのか、気になっていたことが満載でした。

日本株の超長期のチャートや、アメリカのスタグフレーション時の主要銘柄の値動き、戦争時の株価の動き、株式・国債・不動産における国内のマネーの移動とバブルのグラフなど、普段見たことがないようなチャートやグラフがとても面白いです。

Q.ハイパーインフレ時にはどう資産を運用すればいいか?

これは今後に役立ちそうだとメモしたことは、ハイパーインフレが発生した場合にどのような金融商品がどの順番で上昇するのかというのが、ドイツの例とともに掲載されていました。

「日本国債を所有しているのは主に国内なのだから、ハイパーインフレは日本では起きない」という人もいますが、日銀のバランスシートは黒田総裁の金融緩和で肥大化しています。

国債10年の入札が不調だったことをきっかけに債券先物が売られ、債券先物3月物が急落し、長期金利が上昇したのは記憶に新しいと思います。

日銀が国債を買い占めることで参加者が不在となり、ボラティリティが大きくなっている昨今の債券市場の値動きを見ていると、スイスフランの暴騰のように中央銀行がはしごをはずしたときの反動は恐ろしく感じます。

もしものことがあったときにどういう対処が必要なのか、知識を持っておくのは必要ではないでしょうか。

本書では、もし、ハイパーインフレが起こった際には、まず、一番初めに上昇する金融商品でリスクヘッジし、自身の資産を保全した上で、その後上昇するであろう金融商品に投資することが有効だと説かれています。

Q.イノベーションへの最も儲かる投資タイミングは?

新しいテクノロジーが登場した際のバブル的な暴騰。この、イノベーションにどのように投資すればいいのか、「ハイプカーブ」という言葉をはじめて知りました。これを知っておけば、加熱しているときに購入し損を出すようなことはなくなりそうです。

Q.もし戦争が起きたら市場や経済はどうなるのか?

第2次世界大戦中の日本の株価の動きがあまりにも意外すぎて本当に驚きました。戦時中なので市場は混乱しているのかと思っていましたが、全く違うんですね。

関連する本

ハイパーインフレがもし日本で起こったら何に投資したらいいのか?というので、以前、橘玲著の「日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル」を読みました。

少しSFチックではありますが、『お金は「歴史」で儲けなさい』はインデックス投信よりも個別銘柄を薦めていますが、『日本の国家破産に備える資産防衛マニュアル』だと外貨預金、国債ベアファンド、日本国債ベアETF、物価連動国債、FX、日経平均先物・オプション、株の信用売りなど様々な金融商品が紹介されています。

ベアファンドは長期で持つと減価のリスクがありますし、物価連動国債だと金利が上がれば下落要因になったりもしますが、色々な金融商品を知っておくということは選択肢の幅を広げる意味でいいと思います。

おわりに

巻末に

本書が、読者の皆さんの羅針盤として、正しい決断を下すための一助となれば、筆者としてこれほど嬉しいことはありません。

と結ばれています。

経済がどこに向かっているのか、歴史を紐解きながら、俯瞰して見ることも時には必要ではないでしょうか。

節約主婦ブログ myu’s blogの管理人myuです。夫婦+子ども2人の4人家族。30代の自称節約主婦ブロガー。節約・家計管理・資産形成・ライフプランなどお金に関する情報を発信しています。about me>>