個人年金保険VS個人型確定拠出年金

確定拠出年金を利用すると拠出した額の全額が税控除の対象となることから、個人年金保険よりも節税効果が高く、利用を検討しています。

今回は、自分年金を作るにあたって(サラリーマンである夫が加入対象)、民間の保険会社が提供している個人年金保険に加入するのと、個人型確定拠出年金に加入するのとどちらがいいのか比較してみたいと思います。

個人年金保険VS個人型確定拠出年金 節税額

自分で年金を貯めようと思ったときに真っ先に思いつくのが民間保険会社がやっている個人年金保険ではないでしょうか。

個人年金保険を支払っても所得税控除を受けることができますが、ここでは個人型確定拠出年金をかけた場合とどれくらい税額控除が違ってくるのかをまずは見てみたいと思います。

個人年金保険の場合の節税額

<条件>
年収 500万円(所得税率10%・住民税率10%)
年齢 35歳(支払い期間:25年)
個人年金保険料の掛け金 月23,000円
年間支払い保険料 276,000円

個人年金保険の税控除額の計算は(新制度)、支払った保険料の上限が定められており、所得税(上限4万円)・住民税(上限2.8万円) となっています。

税控除額・・・40,000×10%+28,000×10%=6,800円

個人年金保険を年間276,000円支払ったとしても控除で戻ってくる節税額は年間6,800円です。

個人型確定拠出年金の場合の節税額

<条件>
年収 500万円(所得税率10%・住民税率10%)
年齢 35歳(支払い期間:25年)
確定拠出年金の拠出額 月23,000円
年間支払い拠出額 276,000円

個人型確定拠出年金の場合、支払った拠出額の全額が小規模企業共済等掛金控除として適用され所得控除を受けることができます。

税控除額・・・276,000円×10%+276,000×10%=55,200円

個人型確定拠出年金を年間276,000円支払った場合に税控除で戻ってくる節税額は年間55,200円です。

これを見ると、個人年金保険の年間の節税額はわずか6,800円なのに対し、個人型確定拠出年金の節税額は55,200円といかに個人型確定拠出年金の節税効果が高いかというのが理解できると思います。

また、確定拠出年金の場合は累進課税となっているので所得が多い人ほど節税の効果があります。

個人年金保険VS個人型確定拠出年金 節税額を考慮した場合の利益

今から個人年金保険をかけるのと、個人型確定拠出年金をかけるのとではトータルでどれくらいの差がでてくるのかを確認してみたいと思います。

個人年金保険の場合

<条件>
年齢 35歳
性別 男性
年金を受け取る期間 10年
月々の掛け金 23,000円

例:某保険会社のシミュレーションサイトより
総受取基本年金額 7,276,050円
節税額 170,000円
—————————–
合計:7,446,050円

個人型確定拠出年金の場合

<条件>
利用する金融機関:SBI証券
毎年の掛金:月23,000円
年収500万円 所得税率10%、住民税率10%
リスク資産には投資を行わず、定期預金に積み立てた場合

定期預金1年(年利0.025%)の運用結果 6,921,700円
費用 -60,761円
節税額 +1,380,000円
————————————-
合計:8,240,939円

結果

将来のインフレ率などを一切加味しない特定の条件の元ですので、さほど参考にはならないかもしれませんが、某保険会社でシミュレーションした結果個人年金保険の場合受け取れる金額は節税額を含めると7,446,050円なのに対し、個人型確定拠出年金の場合節税額を含めると8,240,939円と差額が79万円程度になります。

ただし、この計算には現在凍結されている確定拠出年金の特別法人税を入れておらず、もし凍結解除となり年率1.173%の税金が課せられた場合は25年間で111万円の負担増となりますので、その場合は個人年金保険の方が有利になります。

個人型確定拠出年金の加入を迷っている点

個人型確定拠出年金のことを調べるほど税控除が有利な設計となっていることがわかります。

ただし、加入を迷っている点が2点ほどあり
・確定拠出年金の特別法人税(年率1.173%)が今後課せられるか否かによって税控除の魅力がほとんど消滅してしまう
・転職し掛け金を拠出できない場合(企業年金等がある企業に就職した場合など)、税控除を受けることができず費用だけが発生する
などのデメリットもあるため、まだ検討中です。

確定拠出年金の特別法人税に関しては、凍結が前回延長されていますので

インフレ率がある程度高まり、預貯金や国債の利回りが1%代半ばくらいまで上がらない限り、特別法人税が復活される事も考えにくい。

と考える方も多いようです。

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