子どもを持つなら家を買うな-野比家の借金 人生に失敗しないお金の考え方-

賃貸か持ち家か、いまだに結論がでていませんが現在は賃貸住まいの我が家です。「家が欲しいな」と思いつつも、円安で建材価格が高騰し、建売でも物件価格が以前よりも高くなっている印象を受けつつ、周囲が家の購入に踏み切ったと聞いては、「我が家はいつになったら買えるんだろう」と思ったりしています。

そんなわたしが気になった「子どもを持つなら家を買うな」という主張の、坂口孝則の野比家の借金~人生に失敗しないお金の考え方~を読んでみました。

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書籍「野比家の借金」の概要

この書籍では、誰もが直面する「家を購入すべきか」「保険に加入すべきか」「結婚すべきか」「転職・独立すべきか」といった問題をどう考えればいいかというテーマで書かれています。

「野比家の借金」というタイトル通り、住宅、保険、教育など、人生の重要支出についてドラえもんのエピソードを上げながらわかりやすく解説されているので、難しい言葉はほとんどでてこず「金融リテラシー」を持ち合わせていないわたしでも簡単に読み進めることができました。

持ち家か、賃貸か。それが問題だ

目次

第1章 持ち家か、賃貸か。それが問題だ
第2章 さらにしつこく持ち家か賃貸かを考える
第3章 保険に入るべきか、入らざるべきか。それが問題だ
第4章 結婚はすべきか、せざるべきか。それが問題だ
第5章 子どもを持つなら家を買うな
第6章 転職か、起業か。それが問題だ

本書では、第1章・第2章で持ち家がいいのか賃貸住まいがいいのかを比較しています。
結論としては、

住宅の購入は、結局のところ、不動産投資をするかどうかという話にすぎない

このセリフ、橘玲著「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方2015 知的人生設計のすすめ」にも同じようなことが書いてあったのを覚えています。金融リテラシーを持っている人はそういう考え方をする人が多いんでしょう。

子どもを持つなら家を買うな

また、その後、第5章で「子どもを持つなら家を買うな」ということで、実際のキャッシュフロー表をシミュレーションし、持ち家、賃貸それぞれに比較しています。

結果としては、子どもを持ち、住宅購入に踏み切るとキャッシュフローが回らず赤字になるという結果に。

「住宅購入は不動産投資をするかどうか」という点について

こういうたぐいの書籍には「住宅購入は不動産投資をするのと同じ」という言葉をよく目にします。現金一括で購入する場合は別として、住宅ローンを組む場合は、見えない大きなリスクをかかえているということを意識した方がよさそうです。

住宅ローンは、わたしが普段意識している以上にハイリスク・ハイリターンの金融商品かもしれません。

将来の収入にレバレッジをかけているわけですから、将来の収入(しかも数十年単位の長期)が不確実なものだということ、バランスシートの資産が主に不動産になってしまうことなどを意識して、リスクをとるべきかとらざるべきか考えたいと思います。

身近にいた住宅ローンを完済できなかった人

住宅ローンを組んでも完済できなかった方を一人知っています。そのケースの場合、ご主人さんが病気になり、手術代が捻出できずに、持っていたマンションを売却。ご主人さんはもちろん働けませんから、娘夫婦と現在は同居しています。

こういう場合は、資産価値が下がった分大きな損をしたようでした。また、すぐに売却できずに現金化するのに時間がかかったようでした。

このように、病気や失業、転勤などさまざまな理由で購入した家を売却する方もいらっしゃいます。

持ち家か、賃貸か…私的な感想

わたしたち親の世代は、住宅を購入したとしてもその後値上がりして何かリスクが生じた際に、売却しても黒字になるケースも多々あり、また、給与が右肩上がりに上昇していた頃は、教育・保険などにも十分お金をまわせた時代でした。

しかし、わたしたち30代の世代は、平均給与は右肩下がり、地価は下落傾向でアベノミクスで最近少し上昇していますが今後もそれがずっと続く保障はありません。むしろ、少子化で一部の地域を除けばまた下落するのではないかと。(将来はどうなるかわかりませんが)

持ち家と賃貸については、住宅ローンを借りて家を購入する場合と賃貸とではほぼ同じぐらいのコストがかかるという認識です。

前提条件によっていかようにもなりますが、わたしが欲しい住宅価格と現在の家賃を実際にシミュレーションしてみたところ、損益分岐点は85歳でした。ですので、長生きしないと住宅ローンを借りて家を購入しても元はとれそうにありません。(現金一括で購入できれば住宅購入がお得な結果になりましたが修繕費のかけ方によってこれもいかようにも変わってきます。)

ですから、わたし個人は持ち家派でも賃貸派でもなく中立です。

ただし、本書でも示されているように、住宅購入と教育資金の問題は個人のキャッシュフローを悪化させる大きな要因です。無計画な住宅購入では、教育に十分なお金を回すことができなくなりますので、ライフプラン表は重要。

教育資金が増大する、高校・大学期に家計が赤字にならず、リタイヤまでに老後資金が確保できるのであれば、住宅購入も大丈夫。

我が家の場合はまだ貯蓄が少ないので、住宅購入と教育資金の増大期はズラしたほうがいいのかもしれません。

書籍「野比家の借金」で心に残った一言

本書でもっとも述べたいことは、自分のアタマで考えて結論を導き出す姿勢そのものです。

節約主婦ブログ myu’s blogの管理人myuです。夫婦+子ども2人の4人家族。30代の自称節約主婦ブロガー。節約・家計管理・資産形成・ライフプランなどお金に関する情報を発信しています。about me>>