個人型確定拠出年金は出口で税金を取られる件

老後の不安から、個人型確定拠出年金について調べています。

個人型確定拠出年金にサラリーマンが加入する場合の条件は、

  • 勤め先に企業年金等がない
  • 勤め先に企業型確定拠出年金ない
  • 60歳未満

主人の勤め先には、企業年金や企業型確定拠出年金はないので、加入条件は満たしています。

サラリーマンの個人型確定拠出年金の掛け金は、最大で月23,000円、年間276,000円。

確定拠出年金の最大のメリットは、この掛け金がすべて所得税・住民税控除の対象になることです。

個人年金保険VS個人型確定拠出年金で比較したとおり、個人年金保険に加入した場合の税控除と個人型確定拠出年金に加入した場合の税控除の差は大きなものがあります。

と、ここまでは理解ができたのですが、確定拠出年金は出口で税金がかかることに関しても調べてみました。

個人型確定拠出年金の受け取り方

老齢給付は、一括で受け取る「一時金」と、「年金」として毎月受け取る方法があります。(今回は、「障害給付金」、「死亡一時金」は割愛します)

一時金・年金を併用することもできますし、60歳から引き出せるのを65歳へと先延ばしすることもできます。受け取り方を自分で選べるというのはメリットではあるのですが、それと同時に、受け取り方によって所得税・住民税・社会保険料のかかり方が違ってくるので注意が必要です。

一時金と年金として受け取る場合と、どちらが税金・社会保険料の負担が小さいかというと、一時金の方が負担が少なくなるケースが多いようです。

というのも、一時金の場合は社会保険料がかかりませんが、年金として受け取った場合は税金以外にも国民健康保険の保険料が発生します。

では、一時金で受け取った場合にどれくらい税金がかかるのか計算してみましょう。

退職金が2,000万円あった場合

厚生労働省が調査した「平成25年就労条件総合調査結果の概況」より、勤続35年以上の定年退職者の学歴・職種別退職金は以下の通り、

大学卒(管理・事務・技術職):2156万円
高校卒(管理・事務・技術職):1965万円
高校卒(現業職):1484万円

ということで、退職金が仮に2,000万円あり、24年間確定拠出年金に年間276,000円拠出した場合にかかる一時所得の税金がいくらになるか計算してみましょう。(運用益・復興特別所得税は考慮しません)

拠出額:6,624,000円
退職金:20,000,000円
勤続年数:35年

まず、退職所得控除額の求め方ですが、勤務先の勤続年数と個人型確定拠出年金の加入年数とを比較してどちらか長い方の年数が控除額の算出に使われます。

例えば、勤続年数35年、個人型確定拠出年金の加入年数20年だとすると、勤続年数の方が長いので35年で計算します。

退職所得控除の計算方法
20年以下    40万円×勤続年数 (※)80万円に満たない場合には、80万円
20年超 800万円+70万円×(勤続年数-20年)

退職所得として課税される額
(退職金-退職所得控除)÷2

まずは、退職所得控除を計算します。勤続年数を35年とすると
800万円+(70万円)×(35-20)=1,850万円

これが退職所得控除の金額になります。

次に、退職所得として課税される額を計算します。

(2000+662万円)-1850万円=812万円×1/2=406万円

退職所得の所得税は給与などとは分離されて課税される分離課税で、税率は下記の表のようになっています。

平成27年分所得税の税額表〔求める税額=A×B-C〕

A 課税退職所得金額 B 税率 C 控除額
1,000円から1,949,000円まで 5% 0円
1,950,000円から3,299,000円まで 10% 97,500円
3,300,000円から6,949,000円まで 20% 427,500円
6,950,000円から8,999,000円まで 23% 636,000円
9,000,000円から17,999,000円まで 33% 1,536,000円
18,000,000円から 39,999,000円まで 40% 2,796,000円
40,000,000円以上 45% 4,796,000円

所得税を計算すると

406万円×20%-427,500=384,500円

住民税は一律10%の課税なので

406万円×10%=406,000円

合計:790,500円の税金がかかります。

個人年金保険VS個人型確定拠出年金で計算したように、個人年金保険よりも個人型確定拠出年金の方が税控除が大きく魅力的でしたが、出口で税金を取られることを考慮するとケースによってはさほど変わらない場合もあるといえます。

逆に、退職金と個人型確定拠出年金が控除内でおさまる程度であれば、個人年金保険よりも個人型確定拠出年金の方が節税できるといえます。

まとめ

  • 個人型確定拠出年金の加入は出口もきちんと把握しておく
  • 退職金が多い場合は、確定拠出年金は税金の繰り延べといえる

個人的に、確定拠出年金に加入しようかどうかまだ迷っています。税金の繰り延べは悪いことではなく、繰り延べることによって運用にお金を回せるという考え方もあります。

皆さんはどのようにお考えですか?

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