【レビュー】10年後破綻する人、幸福な人

荻原博子さんの「10年後破綻する人、幸福な人」を読みました。

「10年後破綻する人、幸福な人」を手にした理由

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帯には「老後破綻」から身を守れ!資産と生活を防衛するための基礎知識とあります。

なぜ、この本を手にしたかというと、やはり今の日本の現状に不安があるからです。

2020年のオリンピック後には景気は冷える、年金は将来減額・支給年齢が引き上げられる、実質賃金は低下している、物価は上昇、など、日本の将来に対してあまり希望が持てません。

まえがきにあるように

「普通に、今と同じくらいの安定した生活をしていきたい」

「老後、食べるに困らず、時々旅行ができたらいいな」

億万長者を目指すわけではなく、今と同じくらいの生活レベルで安定した余生を送るために、わたしたちはこれからどのような経済状態にさらされ、個人ではどういった対策がとれるのかを知りたいのです。

荻原博子さんについて

テレビでよく拝見しますね。荻原さんが発信される節約術はとても参考になります。

ネットではあまり評判がよくないようで、「節約ばかりしていると日本がデフレになる」と主張される方からすると彼女は経済評論家ではないと言われていたり、また、荻原さん自身投資に失敗された経験があり、「投資は危険だ」と発信されるために、投資家からは投資初心者扱いされていたり、酷評が目立ちます。

リスクをとって投資するよりも、資産を守るということに重きを置き、資産家に対してアドバイスを送るのではなく、わたしたち一般の普通の家庭の家計改善に役立つ方ではないでしょうか。

保守的な考え方の持ち主だということを事前に頭に入れておいた方がいいかもしれないですね。

「10年後破綻する人、幸福な人」目次

「老後破産」「五輪不況」から身を守れ!

東京五輪後に日本を襲う不況、この先10年の資産防衛術、年金・介護・不動産の基礎知識……幸せな生活を送るために知っておくべき情報をわかりやすく説く。

まえがき

第1章 この10年間で何が起きるか
10年後の経済は、どうなっているのか?/すでに起きはじめている、東京オリンピックバブル
「2020年」が、景気の折り返し地点になる/ハイパーインフレは、やってくるのか?……etc.

第2章 この10年を乗り切る資産防衛術
インフレ、バブルには、「土地」「株」が有効なのか/「割安」中古マンションには、要注意!
老後資金を貯めるより、借金返済が先/外貨預金をするなら、ドルかユーロで
ファイナンシャル・プランナー任せにしない/家計の無駄は、複数の目でチェックする……etc.

第3章 年金目減り時代の対処法
東京オリンピック景気に便乗し、年金67歳支給か/厚生労働省のトリック
なぜ個人年金はダメなのか/老後を不安にする、変額個人年金保険

第4章 「この先10年」の介護事情の基礎知識
介護保険は、かかった費用の1割負担/介護バブルで、事業所が淘汰される
よいケアマネとはどんな人か/「10年後」に来る看護師バブル……etc.

第5章 マンションを粗大ゴミにしない基礎知識
「家を持ったら1人前」は、団塊ジュニアまで/マンションの良し悪しを国が格付けする
投資用マンションは、建て替えしづらい/リノベーションの落し穴に注意
住み替え時には「買い替え」にこだわらない/賃貸と購入で大差はない

長めのあとがき 20年後をどう迎えるか

「10年後破綻する人、幸福な人」を読んだ感想

わたしが今一番知りたいことは、東京オリンピック後の経済状態です。

オリンピックが開催されたあとは、それまでインフラ投資していた公共資金が一気になくなるわけですから、オリンピックが開催された国は景気が悪くなるというのは、他の国を見てもわかることです。

デフレ不況に戻るのか、国債が暴落してハイパーインフレがおこるのか、もしそうなった場合にどのようにすれば生活を守っていけるのでしょうか。

まず、第1章の「この10年間で何が起きるか」では、

  • 10年後の経済は、どうなっているのか?
  • すでに起きはじめている、東京オリンピックバブル
  • 「2020年」が、景気の折り返し地点になる
  • ハイパーインフレは、やってくるのか?

と、わたしが知りたいと思うことが予想されていました。もちろん、将来のことは誰にもわからないわけですが、本書では、過去の歴史や世界の他の国々を参考にすることで、予測を立てています。

では、実際に経済が不況に陥った場合に、どういった資産防衛の方法があるかどうかというのが、「第2章 この10年を乗り切る資産防衛術」で解説されています。

インデックス投資家であれば、投資信託やETFで世界の国に分散、世界の通貨を分散とおきまりの提案が上がってきそうなテーマですが、そこは荻原さんですから、そういった金融商品はでてきません。

東京の不動産に関する記述もありますが、着目すべきは韓国での経済破綻後の普通の人たちの暮らしがどうなったかです。

  • 土地・不動産価格がどうなったか?
  • 株を持っていた人はどうなったか?
  • 住宅ローンを借りていた人はどうなったか?
  • 経済破綻後に何を買えばいいのか?
  • 誰が一番儲かったか?

日本で経済が破綻するようなことがあれば、ジンバブエのようなハイパーインフレというよりも、韓国のような経済破綻の方が近いと考えられますので、これはとても参考になるかと思われます。

その他にも、後半では介護の話やマンションの建て替えが困難な話など、知っておいて損はない内容でした。

我が家のように、投資をするほど資金力もなくリスクもとれず、普通の収入、普通の暮らしを望んでいる人が資産防衛するためにはどうしたらよいかという指南役になってくれるのではないでしょうか。

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