超低金利の時代に固定金利の貯蓄性保険に加入してはいけない

日銀の金融緩和で10年債の利回りが低下して、保険会社や銀行の収益が圧迫しているというニュースをよく見ます。

マイナス金利ではない時代は、保険会社や銀行は、お客さんから預かったお金で国債の長期債を購入することで利ざやを得ることができていましたが、今は難しい時代になっています。

さて、今回は保険会社が提供している、養老保険、学資保険などの長期固定金利で運用される商品について、加入すべきかどうか考えてみましょう。

学資保険で失敗したわたしの経験談

上の子の学資保険には郵便局の学資保険に加入しています。加入したのは子供が生まれてすぐのこと。

母から

「子供が生まれたら学資保険に入るのが当たり前」

「民間の保険会社よりも郵便局の方が安全だから郵便局にしたらいい」

とアドバイスを受け、元本割れとしりつつ加入しました。

わたしが加入した郵便局の学資保険は、特約で育英年金がついたタイプです。特約分は掛け捨てになるので、満期になっても払い込んだ金額よりも少ない受取額になってしまうのです。(育英年金はわたしが死亡した場合に年間12万円子に支払われる特約)

当時のわたしは20代前半で、金融リテラシーの「き」の字もなく、実母がそういうのなら間違いないだろうという気持ちで、満期金100万円の学資保険に加入しました。

それから17年が経過して、来年やっと満期を迎えます。

さて、元本割れだと知っていながら加入した学資保険。払い込んだ金額と満期で受け取れる金額を計算してみたところ、9万円も多く払い込んでいました。

つまり、学資保険に加入せずに同額を毎月貯蓄していた金額よりも9万円も少ないということです。

ちなみにこの17年間の間に、安全だといわれていた郵便局は民営化になりました。元本割れが目に見えていたので、途中で「特約だけをはずしたい」とかんぽ生命に相談してみたのですが、特約だけをはずすことはできないと突っぱねられました。

かんぽ生命に変わったためなのか、元々特約だけをはずすことができないのか、とにかく途中で気がついて方向修正をしようとしたけれどできなかったというわけです。

わたしの失敗の教訓

  • 保険に加入するときは親世代のいうことを聞いてはいけない
  • 貯金が目的であれば保険以外の商品もある

保険に加入するときは親世代のいうことを聞いてはいけない

実母のアドバイスは、確かに実母が現役の時代であれば有効なんです。

わたしがまだ子供の頃はバブルがはじける前でしたから、貯蓄性保険の利回りも高く、なおかつ固定金利なのでその当時の保険はいわゆる「お宝保険」と今では呼ばれるほどです。

固定金利の場合は金利が固定されていますので、加入時の金利がずっと続きます。保険会社が破綻しなければ契約時の固定金利のまま支払いが保障されているわけですから、その後金利が下がっても高い利回りを教授できます。

ですが、現在は超低金利の時代。固定金利の金融商品を購入すると、金利が固定されてしまうので、もし金利が上昇したときにはその高い金利の権利を放棄することになります。

ポイント

  • 固定金利は金利低下リスクを保険会社がとる
  • 固定金利は金利上昇メリットを保険会社が得る

つまり、親の世代はまだ金利が高い時代だったので学資保険での運用は正解だったのですが、わたしの時代では元本割れ商品をわざわざ購入してしまったという失敗です。

ただし、保険という商品はその名のとおり保険ですから、わたしにもしものことがあったときに子供が育英年金を受け取れる、また子供が入院したときに1日あたり2,000円受け取れるなどがついていました。

今思うと、入院はうちが住んでいる地域では中学まで無料ですし、生命保険は別途かけていましたのでこの特約自体の加入も必要なかったですね。

上の子の時には親のいうとおりに郵便局の学資保険に加入したのですが、途中で失敗したと思って、下の子のときにはソニー生命の学資保険に加入しました。

ソニー生命の学資保険はその当時返戻率が一番高く、年利にすると1%ぐらいです。今の低金利だと、定期預金でも1%の金利をつけるところはないので、こちらは保険会社が破綻しない場合で、なおかつこのまま超低金利が満期まで続けば、普通に貯金をするよりも若干得をする計算になります。

ポイント

  • 貯蓄性の保険は保険会社で債券投資をするようなものだ

個人だと20年債や30年債は買えませんから。

貯金が目的であれば保険以外の商品もある

貯蓄が目的であれば必ずしも保険商品でなくてもよかったのではないかと今では考えます。

純粋に、銀行の積立貯金でもいいですし、財形制度があるのであれば一般財形でもいいです。

わたしのようにお金の管理が得意ではない人は、自動的に引き落とされる仕組みのところにお金をプールする形にしておけば使い込みを防げるのではないでしょうか。

こどもNISAが話題になっていましたが、子供の教育資金を運用でと考えるのは少しリスクが高いように思います。

例えば日本株の30年間(1984年~)のリスクは24%前後、世界株式(日本除く)でも16%前後と、株式市場はかなりリスクが高いです。世界に分散したとしても16%前後も動くのです。

教育資金に関しては、必要な金額は別に用意しておいて運用だけでという考え方はやめておいたほうがいいのではないでしょうか。

養老保険はあまりおすすめしない

超低金利の時代に固定金利の貯蓄性の保険の加入はおすすめしません。

貯蓄性の保険の生命保険といえば養老保険があります。

養老保険というのは、一定の保障期間を定めたもので、満期時に死亡保険金と同額の満期保険金が支払われるものです。

最近では、養老保険は保険会社によっては取り扱い停止になったものもありますし、元本割れの商品が多いです。

養老保険も学資保険と同様に、貯蓄性の高い保険ですから、超低金利の時代には避けた方がいい金融商品です。

まとめ

  • 超低金利の時代には貯蓄性の保険はあまりいい金融商品ではない
  • 保険の加入に親のいうことを聞いてはいけない
  • 保険の加入は自分の頭で考える

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超低金利の時代に固定金利の貯蓄性保険に加入してはいけない
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