退職金が入る親世代に伝えておきたいお金のこと

わたしたち30代の親世代といえば、そろそろ定年を迎えて退職金をもらっている方も多いのではないでしょうか。

そこで気をつけたいのは、銀行からの勧誘です。

「今の低金利では定期預金にしておいても微々たる利息しかつきませんから、こんな商品はいかがですか?」なんて電話がかかってきていないでしょうか。

わたしの親は金融商品には疎く、行員がいうのであればと簡単に申し込んでしまいそうです。

そんな定年退職を迎える親世代を持つ30代のわたしたちは、まずはどんな金融商品があり、どのようなリスクがあるのかを理解した上で、親に説明できるようになっておくべきでしょう。

中身をよく知らずに申し込んで、解約しようとしたときに元本割れしてしまう商品だったということに気づいても後の祭り。

よくわからない金融商品には手を出してはいけないという話です。

複数の仕組みが組み合わされている金融商品にはまず注意を

週刊現代のコラムにちょうどいい例があります。

参考 まさか銀行がダマすわけが…あった!大損する被害続出、この保険商品を買ってはいけません

このコラムでは、定期預金よりも利率がいい商品があるということで「豪ドル建ての一払い終身保険」をすすめられ、約2,000万円の豪ドル建て一時払い終身保険に加入します。

契約は10年契約なのですが、3年経過したら解約して現金化すると行員に伝え、3年後に解約すると解約手数料が400万円もかかってしまい損をするという話。

まず、2,000万円もの大金を豪ドル建てにするとは、わたしだったら恐ろしくて考えられないです。

豪ドルは金利が高くて人気がある通貨ですが、金利が高い通貨は通貨の価値が下落する傾向があります。(購買力平価)

また、為替は購買力平価だけではなく金利や政策など様々な要因で推移しますので、変動リスクが高めの通貨です。

豪ドルの10年チャートを見てみましょう。

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この10年の豪ドル円の動きをみると

最高値:2007/10 107.84円
最安値:2008/10 55.11円

となっています。

例えば、2007年10月に107万円で1万通貨豪ドルを購入したとします。2008年10月に円に戻したとすると、なんと戻ってくる円は55万円。107万円が55万円になって戻ってくるのですから、かなりの変動率ですよね。

豪ドルは変動リスクがドルやユーロなどの主要通貨よりも高く、ハイリターンを狙う為替差益トレーダーには人気があります。FXをやっている方に豪ドルが人気があるのは、リスクが高くリターンも高いからでしょうね。

ですから、素人があまり手を出してはいけない通貨でもあります。

さて、豪ドル建てだけでもリスクが高いというのはわかっていただけたと思いますが、コラムの中で勧められていた「豪ドル建ての一払い終身保険」という商品、どんな金融商品なのでしょうか。

豪ドル建ての一払い終身保険は、豪ドルで運用され、死亡したときや高度障害など保険に定められた場合に支払われる一時払いの終身保険です。

契約時にかかる費用として契約時費用があり、一時払い保険料に対して8%~10%かかるものもあります。

基準利率が2%だとか3%だとか、表面上の金利は高金利だという印象を受けますが、契約時に一時払保険料から契約時費用が控除されます。そのため、短期間で解約すると、多くの場合、解約返戻金額が一時払保険料を下回ります。

更に、為替手数料もかかります。

このような複雑な豪ドル建て一時払い終身保険に加入するくらいなら、普通にネットの証券会社から円を豪ドルに変え、豪ドルの国債10年を買う方が手数料を1割もとられるよりもよほどましではないでしょうか。(円高のときに仕込まないと為替差損で利益がでない場合の方が多いですが)

豪ドル建て一時払い終身保険をまとめると

  • 契約時費用が高い
  • 為替手数料もかかる
  • 短期間で解約すると元本割れする可能性が高い
  • 基準金利に惑わされないように
  • 為替リスクがある

そもそも、リスクが高く、手数料が高く、仕組みが複雑で、流動性の少ない、わかりにくい金融商品をわたしの親世代は理解できるでしょうか。

とりあえず、親には「外貨建てには手を出すな!」とでも言っておきましょうか。

金融商品を学ぶには

今の時代、金融商品が複雑化してどれがお得なのか、どんな罠が潜んでいるか、わたしたちも理解しておかなければいけません。

わたしが読んだ本の中でおすすめしたいのが、吉本 佳生氏(著)の「金融広告を読め どれが当たりで、どれがハズレか (光文社新書)」です。

外貨建ての金融商品のことも説明していますし、よく広告で見る仕組み預金など、預金と名前がついていますがデリバティブ商品を組み合わせた金融商品に注意喚起しています。

また、Twitterでnerona(@shokonoaruie)さんがおっしゃるように、銀行の金融商品の中では普通預金と定期預金だけというのも頷けます。

雑感

金融機関から見ると、金融商品に知識がなく、大金を持っている高齢者はいいカモなのでしょう。

カモにならないためには、

  • 金融広告は金融会社の利益になる広告ばかりだからと見向きもしない
  • 広告の細かい字までしっかりと読んでリスクを読み取れる力を養う
  • 広告のカラクリ、金融のカラクリを知る

わたしたち30代だけではなく、親世代にも伝えていきたいですね。

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