2018年からはじまる積立NISAについて予習する

2016年12月8日に、平成29年度(2017年度)与党税制改正大綱が発表されました。税制改正大綱は、翌年度の税制改正法案を決定するに先立って、与党や政府が発表する税制改正の原案で、翌年1月に通常国会に提出されて3月までに成立を目指すものです。

さて、投資をやっていると気になるのは小額投資非課税制度(NISA)です。

わたしも現在NISAを利用して毎月投資をしていますが、平成29年度の税制改正大綱では積立NISAの新設が気になるところ。

現行のNISAは毎年120万円までの投資から得られる売却益などが5年間非課税にできる制度でしたが、積立NISAはどのような制度設計になっているのか確認してみましょう。

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積立NISAは40万円まで20年間非課税にできる

平成29年度(2017年度)税制改正大綱によると小額投資非課税制度(NISA)に積立NISAの新制度を設けるとの記載があります。

新制度は2018年1月からスタートし、2037年。

積立NISAの特徴をまとめてみると

積立NISAの抑えておくべき特徴

  • 年間投資上限額40万円
  • 積立NISAは2018年1月~2037年までの20年間
  • 定期・定額での投資(積立投資)に限る
  • 現行NISAとの併用は認めない
  • 投資対象は信託期間が20年以上のものや毎月分配型ではないもの

積立NISAでは、年間投資上限額が40万円で20年間となります。現行のNISAであれば年間投資上限額が120万円で5年間となっています。

現行NISAと積立NISAは併用ができないので、投資する場合はどちらかを選ばなければいけなくなります。

現行NISAと積立NISAは投資対象が違う

現行NISAであれば、上場株式等・公募株式投信が対象となっていましたが、積立NISAの場合は長期の積立・分散投資に適した一定の公募等株式投資信託が対象となっています。

具体的には、信託期間が20年以上、非毎月分配型ファンド等で、上場株式、単一資産に投資する投信は対象外

つまり、国内の個別株などは積立NISAでは投資対象外となってしまいます。

税制改正大綱の記述はどうなっているかというと

当該累積投資勘定には、累積投資に適した商品性を有するものとして次に掲げる事項が投資信託約款に
記載されている公募等株式投資信託の受益権のみを受け入れること。
a 信託契約期間の定めがないこと又は 20 年以上の信託契約期間が定められていること。
b 収益の分配は、原則として信託の計算期間ごとに行うこととされており、かつ、月ごとに行うこととされていないこと。
C 信託財産は、複数の銘柄の有価証券又は複数の種類の特定資産に対して分散投資をして運用を行い、かつ、一定の場合を除いてデリバティブ取引への投資による運用を行わないこと。
d その他一定の事項
<出所: 与党の平成 29 年度税制改正大綱 一 個人所得課税 2 金融・証券税制(1) >

信託報酬期間が20年以上で、毎月分配ではないもので、特定資産に対して分散投資が行われていて、デリバティブ取引への投資による運用を行わないものだと、かなり投資対象が限られてくるのでないでしょうか。

具体的な投資対象商品の詳細は、「金融庁が金融機関と協議する」としており、今後の協議に注視が必要です

現行NISAの変更点、ロールオーバーは全額可能に

現行NISAでも少し変更があります。

現行NISAは非課税期間が5年ですが、非課税期間終了時に翌年の非課税枠へ移管(ロールオーバー)することができ、含み益のある場合、翌年の非課税枠へ移管(ロールオーバー)するにも現行では 120 万円までしか認められていませんでした。

しかし、今回の税制改正大綱では、ロールオーバー時の上限金額を撤廃し、全額移管が可能になります。

雑感

積立NISAについてざっと見てみましたが、年間投資額が40万円と少ないこと、投資対象商品が個別株や毎月分配などが対象外ということで少々使いづらそうな制度設計となっている印象を受けました。

個人的な要望としては、現在の現行NISAを恒久化してもらうのが一番投資しやすいのですが、財務省が将来の税収減を懸念して、こんな中途半端な制度設計になっているのではないかと思います。

投資したい商品が積立NISAにあるのであれば、1人40万円、夫婦2人で年間80万円の控除枠が20年間ですから、少なくはないと思います。

具体的な投資対象が選択肢の幅があるのかないのかを確認して、積立NISAを選ぶのか、現行のNISAを選ぶのか検討していきたいと思います。

節約主婦ブログ myu’s blogの管理人myuです。夫婦+子ども2人の4人家族。30代の自称節約主婦ブロガー。節約・家計管理・資産形成・ライフプランなどお金に関する情報を発信しています。about me>>